主食を考える

登山するようになり、スーパーや100円コンビニ(主にローソン100)などに行くと、山で食べるのに適したものをついつい探してしまう。自分が考えるポイントは優先順位で並べるとこんな感じ。

  1. 携帯性(かさばらない・軽い)
  2. 調理難易度・時間(お手軽・すぐ出来る)
  3. 味(おいしい)
  4. 入手難易度(普通のお店で買える)
  5. 価格(安くなくてもいいけどお手頃価格)

まあ、当たり前のことばっかりなんだけど。好日山荘石井スポーツなどのいわゆる登山用品専門店に行けば、いろいろと食料は揃っているけれど、4と5の点で正直パフォーマンスがよろしくない。なので、どこでも手に入りそうなリーズナブルな食品を自分の足で探してみようじゃないか。もちろん探すのは手間だけど、これもまた楽しみのひとつ。というわけで、定番かも知れないが自分がひととおり探して行き着いた食品をぼちぼち紹介していく。今回は主食から。

主食といえば言わずもがな、もちろん炭水化物。パンやビスケット等の乾物はその手軽さから行動食として機能するので、腰を落ち着けた休憩時に摂る食事は、暖かいものにしたい。

マ・マー 早茹でサラダクルル

自分の中では定番になりつつあるマカロニパスタ「早茹でクルル」。普通のスーパーで手に入る。パスタのいいところは、お腹の減り具合に応じて量を調整できるところ。基本的には茹でたほうが美味しいけれど、実はお湯でも作ることが出来る。沸騰したお湯に3分くらい浸しておけば、食べられる固さに。個人的には茹でるといつも茹で過ぎてしまうので、一煮立ちしたお湯にざらざら入れた後、30秒くらいで火を止めてしまう。
パスタソースはお好みで。そのときの気分によってローソン100で手に入れたレトルトパスタソースを選ぶことが多いかも。レトルトがかさばる!という人はたらことかペペロンチーノとかのシーズニング系を選ぶといいんじゃないか。場合によってはレトルトカレーソースとも合うし、なかなか万能。もちろんお金に余裕がある人はお湯戻しドライフーズのソースもいいんじゃないかな。

■マルタイ 棒ラーメン

言わずと知れた山めし定番中の定番。しかし登山用品店で買う「山の棒ラーメン」等は何故だか高い。そもそもマルタイのラーメンってもともとそんな高いもんじゃねーだろ…というわけで、基本は安くないと買わない。写真の棒ラーメンは近所のドンキで100円以下(正確な値段は失念)で買った。探してみるといろいろな味があるので、安く売ってたらみつけて買うようにしてる。

■五木食品 ラーメンいろいろ

マルタイの棒ラーメンはスーパーでも取り扱っているものの、必ずしも100円以下で置いてあるとは限らないので、そのかわりによく購入するのが「五木食品」のラーメン。おもにローソン100に置いてあるブランド。1食入りのもののほうがラインナップが豊富だが、2食入りのものもいくつかある。それがこちら。やはりローソン100で気軽に手に入るというのは心強い。

日清食品 カップヌードルごはんシリーズ

麺類に続いてお米の話。山でのお米といえば、やはりお湯で戻せるアルファ米が定番だろうか。アルファ米といえば、定番なのが尾西食品だが、1食294円はちょっと抵抗がある。決してバカ高いとは思わないのだが、気軽に買い込める値段じゃない。スプーンなども付属していてどこでも気軽に食べられるよう配慮されているが、その配慮はどちらかといえば非常食としてのもので、山で必要か?と言われれば疑問符をつけざるを得ない。

そんなわけでいろいろ考え、辿り着いたのが「カップヌードルごはん」シリーズ。

もともとこいつは、電子レンジでの調理を前提としている。しかし買って中身をよくよく見てみれば、米は「アルファ化米」そのものである。パッケージにはないが、ネットには「フライパンでも調理可」とある。とするならば、お湯戻しも出来るんじゃないか…。

ネットにも成功事例があったので、自分もさっそく自宅でチャレンジ。電子レンジで作らないのなら、かさばる紙パックはまったく不必要。スープも要らないなら白米のパックだけ持っていけばいいから相当軽くなるね(重さ量ってないけど)。

[:W320]

コッヘルにお湯を注ぎ、その中にごはんを入れる。たぶんこれだけで白飯になるのだろうが、今回はスープの素も投入し普通に作ろう。そしてよくかき混ぜて、フタをして15分ほど放置した。

さて、時間経過後フタを取ると…おお!いい感じ。味もふつうにご飯です! 惜しむらくは、唯一の具の海老が水に浮いてしまうので、先に米がお湯を吸ってしまい海老がお湯をあまり吸っていないこと。

まあしかし具なんてオマケみたいなもんなので気にするほどではない。むしろ白飯だけ単独で作って、スープはお湯で戻して別にしたほうが美味いかも知れない。これだけで足りないという人は、スープにクイック春雨を入れて食べるという手もアリだろうな、などと思いながら。いろいろバリエーションはありそうだ。
ともかくも、お湯戻しは成功。しかし昼飯に15分待つのは辛いので、お米系は恐らく寝る前か、早起きした日の食事になるだろうな。

こいつも、実は定価で買うと250円(税別)する。価格だけで見ると尾西アルファ米とそんなに値段が変わらんので注意が必要。しかしたいていのスーパーにある入手性の良さ、また値引き率も高いので安く売っていたらゲットすべし。なお自分は200円を切っている時が購入基準。この前同じシリーズの「UFOそばめし」が近所で158円で売られていたので買い込みました!

お湯でも戻せるよ!って宣伝すれば、アウトドア向けにもかなり売れると思う。
綺麗なまま紙箱を捨てるのはものすごく抵抗があるので、箱なしのお徳用パックみたいなもの、作ってくれませんかね、日清さん!