夏の日光いろは坂から金精峠へ

8月22日・土曜日のお話です。
コミケも終わり一段落ついたので、懸案だった自転車ツーリングに行ってきました。8月はじめてのロングライド。今回は、輪行初経験の病さんが一緒なので、一度行ったことのあるルートをチョイスしました。去年の10月に一度行ったことのある、日光です。そのときはまだ自転車が「どノーマル」で、ヒルクライム仕様になっていなかった&寝坊してスタート時間が遅れたため、たいへん酷い目にあったのですが…そのときの話はmixiの日記にまとめてありますので、よかったらどうぞ。


ルートはこんな感じ。前回とまったく同じです。高低差とか、位置はこんな感じ。都合2つの大きな坂を登ります。金精峠からはほぼずっと沼田までは下りです。栃木から群馬まで、東から西に横断していく感じですね。

朝8時過ぎに日光駅につくように、病さんと大宮駅で6時ちょい前に待ち合わせ。18切符を使っていくので、宇都宮駅経由で日光線に。この前は東武線を使ったので、JRの日光線に乗るのははじめてです。

日光線の車両や各駅は落ち着いた色調で統一されていました。東武日光駅に比べると、やや静かな感じでしょうか。オレの自転車は、「DAHON SPEED P8」(通称スピ8)という20インチの折り畳み自転車です。正直言って、峠を走るのにはあまり向いていないのですが、お手頃な値段でいろいろといじりがいがある機体です。折り畳みの所要時間がのんびりやっても1〜2分てところなのが便利。早々に準備して、分割式である病さんの「DAHON HammerHead 8.0」の組み立てを眺めておりました(手伝えよ)。ちなみにこのハンマーヘッドはスピ8の倍くらいの値段します。お高い。

準備も終わり、8時50分頃に日光駅をスタート。ゆるやかな登りがはじまります。前回はいろは坂の入り口である「馬返」まで、ここから1時間くらいかかった記憶があり。でも、順調なペースで30分ちょいでつきました。いい感じ。最初からペースを上げすぎてもあとで疲れるだけなので、馬返では10分弱休憩しました。

右が病さんのハンマーヘッド、左がオレのスピ8。ちなみにオレのスピ8はもともとはフラットハンドルですが、ブルホーンハンドルに交換してあります。ブレーキはなんちゃってブルホーンこと、エビホーンハンドルです。あと、シフターもデフォはグリップですが、トリガーに交換済み。

てなわけで、さっそくいろは坂アタック開始!!
なんて勢いよく書いてみましたが、実は2回目ということもあり、特段書くこともありません(待て)。いろは坂は、いわゆる急坂のイメージがあるかも知れませんが、くねくねしているだけで、坂としてはそれほど急ではないのです。道がくねくねしている(ワインディング)おかげで、斜面自体は急でも、道路の勾配はかなり抑えられている、とでもいいましょうか。実際の勾配も、キツいところでおそらく6%前後なのではないでしょうか。

カーブのたびに「い」「ろ」「は」と…進み、約7キロほど進んだら、明智平に到着しました。当日は早朝に雨が降った影響で、明智平は雲に覆われて真っ白。下界は何も見えませんでした(笑)。しょうがないので、写真は撮っていません!
本来なら、こんな感じの景色が広がっているはずです。これは前回の紅葉シーズンのときのですけれど。

ヒルクライム初心者にもかかわらず、病さんはオレよりもペースが速く進んでました。まあ、自転車の性能もあるのですが、そんなペースで大丈夫かとちょっと心配に。まだ金精峠があるんだよーとは言ってあったんですけれども。さて、まあそんなわけで、もう明智平についたらいろは坂は登り終わったようなもんです。軽い下りの後、中禅寺湖へと到着。見覚えのある紅い鳥居です。アタック開始9時45分、いろは坂制覇11時35分。なかなかにいいペース。

ここからはほぼ平地、のどかな中禅寺湖畔を進みます。ふたりとも坂を登り切った開放感からか、だいぶスピードを出して走ってしまい、ここを30分ほどでパスしてしまいました(笑)。金谷ホテルで百年カレーを食べようかとか言ってたものの、気づくとその場所もすごい勢いでスルー。もう竜頭の滝に到着してしまっておりました。

竜頭の滝は、急斜面の川といったところ。川沿いの階段を上りながら滝を鑑賞できます。せっかくなので、自転車を担いで階段を登りました(笑)。階段を抜けると、ワインディングになって登っている国道に戻れる仕組みなのです。

登り切ったところの標高。日光にはいたるところに標高の看板が。ちなみに東武日光駅は海抜543m。竜頭の滝を抜けると、またもや平坦な空間「戦場ヶ原」に到着です。

道路も一本道で、無駄にだだっ広い。ここが標高1000m越えてるってのも、なんか不思議な感じですよね。
戦場ヶ原を抜けると、エリアは奥日光へ。国道をそれて、光徳牧場へ。目的はもちろんアイスです。でもまだ昼飯食ってないんですけどね。

ここまで順調。しかしアイス食った帰りにアクシデント。なんと病さんが、段差で跳ねたときにサイクルコンピュータをどこかへ飛ばしてしまった! 時速30キロ以上は出ていたので、どこに落としたか見当もつきません。オレも5月に同じことを千葉の清澄山でやらかしたので、サイコンがみつかりにくいことはよく知っているのですが…とにかくも一緒に30分くらい探しました。しかし、熊笹の茂みと、黒色のサイコンという最悪の組み合わせは、その姿をみつけるのには十分すぎるほど足枷になります。結局、これ以上は無理ということであきらめて先を進むことにしました。あまり時間を食われると、日没までに峠越えられなくなるからね…この時点で昼飯もまだだし。

やや意気消沈する病さんをなぐさめつつ、湯ノ湖の手前にある「湯滝」へ。もひとつチェックしておいたお昼ポイント「湯滝レストハウス」で、舞茸天丼を頂く。

オレ、実は舞茸の天ぷらが大好きなので、舞茸天丼とかwktkすぎるのです。腹減ったってのもあるのですが、850円のお値段で味はじゅうぶん合格点でした。うまうま。

前回は、時間がなくて湯滝はスルーしてしまったので、今回は湯滝を鑑賞。これ、湯ノ湖から流れてるんですよね。けっこうな落差があるんだなあ。

湯滝を鑑賞したら、先へ急ぎます。奥日光温泉街や湯ノ湖を軽く回りますか?と病さんに聞いたのですが(オレは前回見たので)、サイコン探しのタイムロスを気にしてか、また早く次の峠をクリアして楽になりたかったからなのか、先に行きましょうと言われたので、先を急ぐことにしました。

と、いうわけで、ここから金精峠への登りがはじまります。
いろは坂は勾配6%、金精峠は8%超。はてさて。
後編につづく。